Supabase、Appwrite、Airtableは、いずれもバックエンドサービスとして利用できるプラットフォームですが、それぞれ異なる機能セットとユースケースに適しています。それぞれの特徴と機能を以下に比較します。

1. Supabase

Supabaseは、オープンソースのFirebase代替として設計されており、リアルタイムデータベース、認証、ストレージ、サーバーレスファンクションなどの機能を提供します。

  • データベース: PostgreSQLを基盤として、SQLクエリのサポートやリレーショナルデータベース機能を提供。
  • リアルタイム: データのリアルタイム同期が可能。
  • 認証: OAuth、メール、電話番号認証など、さまざまな認証方法をサポート。
  • ストレージ: ファイルストレージの機能を提供。
  • サーバーレスファンクション: Edge Functionsとしてサーバーレスファンクションをサポート。
  • オープンソース: カスタマイズ性が高く、エンタープライズ向けに拡張可能。

2. Appwrite

Appwriteは、オープンソースのバックエンドサーバーとして、REST APIを介して様々なバックエンド機能を提供します。

  • データベース: ドキュメントベースのデータベースを提供し、NoSQLのような柔軟なスキーマレスデータストレージが可能。
  • 認証: OAuth、メール、電話番号認証など、複数の認証方法を提供。
  • ストレージ: ファイルストレージをサポートし、ファイルのアップロードや管理が可能。
  • 関数: カスタム関数をサーバー上で実行できるFunction as a Service (FaaS)をサポート。
  • オープンソース: 開発者が簡単に拡張やカスタマイズを行える。

3. Airtable

Airtableは、スプレッドシートとデータベースの機能を組み合わせたオンラインプラットフォームです。主にデータの整理とコラボレーションに特化しています。

  • データベース: リレーショナルデータベース機能を持ち、スプレッドシートのように簡単にデータを操作可能。
  • コラボレーション: 複数のユーザーがリアルタイムでデータベースにアクセスし、編集できるコラボレーション機能。
  • インテグレーション: 他のツールやサービスと連携できるAPIと自動化ツール(Zapier、Integromatなど)をサポート。
  • ビュー: データを表、カレンダー、ギャラリーなど、さまざまなビューで表示可能。
  • カスタマイズ: フィールドタイプ、フォーム、スクリプトなどでデータをカスタマイズ可能。

機能比較

機能SupabaseAppwriteAirtable
データベースPostgreSQL (リレーショナル)ドキュメントベースリレーショナル
リアルタイム機能サポート制限付きサポート制限付きサポート
認証多様な認証方法多様な認証方法制限された認証
ファイルストレージサポートサポートサポート
サーバーレス関数Edge FunctionsFunction as a Service (FaaS)-
カスタマイズ高い高い中程度
コラボレーション基本的な機能基本的な機能高度な機能
オープンソースYesYesNo
主なユースケースアプリバックエンド、API開発アプリバックエンド、API開発データ管理、チームコラボレーション

選択のポイント

  • Supabase: PostgreSQLベースのリレーショナルデータベースを必要とするアプリケーションや、リアルタイムデータ機能、豊富な認証機能を必要とするプロジェクトに適しています。
  • Appwrite: 柔軟なスキーマレスデータベースや、オープンソースでのカスタマイズ性を重視するプロジェクトに向いています。
  • Airtable: データの整理、可視化、およびチームでのコラボレーションを重視する場合に最適です。ビジネスデータの管理や、スプレッドシートのようなインターフェースを好むユーザーに適しています。

それぞれのプラットフォームは異なるユースケースに適しているため、プロジェクトの要件に応じて選択するのが良いでしょう。